入社4ヶ月で辞めた元新卒の「本音」と「今後」
初めまして。うみゆくと申します。
まず、この記事に辿り着いたあなたは、少なからず仕事に対して何らかの不満や、会社外で別に何かやりたい事がある方だと思います。
私も同じです。私の場合はとある会社に就職したものの、 自分の生き方に納得ができず僅か4ヶ月で退職。2クールのアニメの方が長く続いてますね。
しかも、この記事を書いている時点で、まだ辞めて3日しか経っておらず、正直辞める前より路頭に迷っています。
なので最初に断っておきます。参考にしないで下さい。
その代わり(?)夢と無謀を一辺に背負ってまで仕事を辞めた元新卒の赤裸々な本音と、今後の生き方を包み隠さずお話しします。
「こんな生き方もあるんだな」と頭の片隅にでもしまっていただけたら幸いです。
どうして入社4ヶ月で退職したのか
辞めた原因①就活
私は学生の頃からとある本に触発され、文章を書いて暮らすという生活を夢見ていました。
そのため当然、就職活動においてもできることなら文章に携われる仕事が良いなと漠然に思いながら就職活動を行っていました。
しかし、就活中とあるインターン活動で自分のやりたいライターの仕事と、会社が求めているライターの仕事に大きなギャップがあることが分かり、そのため自分が「今まで書いてきた文章が認められない」、「好きなものが書けない」そんな環境で働いていくことに対して不安を抱いてしまい、一度きっぱりライターになる夢は諦めたつもりで再度就職活動を行いました。
中途半端な気持ちで夢を諦めたため、就職活動に心から専念することができず、というより元々会社で働いていく自信がなかったのかもしれません。
気づいたら他の同級生が内定をもらっている時期に私は内定が一つも無い、そんな状況が続いていました。
今思えばそんな数ヶ月は大した事ではなかったのですが、当時の私にとってはそれが大きなストレスとなっていました。
今まで高校受験、大学受験をそれなりに勉強して、それなりの学校に入り、人より秀でることはなくとも劣ることもない、まずまずの成績を収めてきた私にとって、 それが人生最初の挫折だったのかもしれません。
それでも何とか就活を続け、外装リフォーム会社の内定をいただく事ができました。
そうです、私がつい先日辞めた会社です。
その当時は藁にもすがる思いでした。
今まで一度も興味を持ったことがなかった外装リフォームという業界で働くなんて就活する前は思ってもいませんでしたが、もう内定さえもらえればどこでもいいと考えていた私は、二つ返事で入社することに決めました。
その結果4ヶ月で退職しているわけですから、確実に就職活動の時点で失敗していることが文章を読んで分かると思います。
こういった自分の意思でなく周りの空気に流されて就職を始め、自分の中で答えを出せないまま就職をしたという人は、私以外にもたくさんいると思います。
個人的には新卒一括採用というシステムの中で、納得のいく就活ができた人の方がむしろ少ないのではないかと勝手に思っているのですが…
こんな事を言うと「いや、4年間も学生生活あったのにちゃんと将来のこと見据えてなかったお前が悪くね?さすが文系w」
なんて言われそうですね。うるせえそんな事は自分が一番分かってんだよ!!!
話が脱線しました。
まとめると
- 夢に向かって就活⇨思ってたのと違う!
- 夢を忘れて再度就活⇨うまくいかない!
- 何とか内定⇨もう何でもいいや・・・
こんな流れで就活を終え、入社するわけですね。
こうしてまとめて見ると、私の人生上手くいかない雰囲気がプンプンしますね。
こういった就活すると後が大変ですよ、ということで次は入社から4ヶ月の間についでです。
辞めた原因②業務時間
何とか大学を卒業し、いよいよ入社です。
この会社には営業志望で入社したのですが、最初の2ヶ月は営業所に配属ではなく、実際の現場に配属され、壁にペンキを塗ったり、屋根に登って瓦をはめたりしていました。
これは仕事サボってるのがバレて、キメ顔で誤魔化している瞬間ですね。この後ウレタンが入った一斗缶全部運ばされました。
営業に配属されると思っていたらまさかの現場研修ということで、最初は少し戸惑いましたが、現場を知らない人がまともな営業をすることなどできないので、この経験は後々の営業に大変役立ちました。
夢中でペンキを塗っていた2ヶ月間が終わり、いよいよ6月から営業所に配属されます。
営業の世界といえば、ノルマを達成しなければ怒鳴られ、何かあればお客様相手に頭を下げて対応しなければいけないなどの、いろんなイメージがあると思います。
しかし実際に配属されてみると、営業で売上が芳しくない人に対して怒鳴ったりする上司は一人もいませんでしたし、営業と一口で言ってもやり方が人それぞれであり正解のない世界ですので、非常にクリエイティブな仕事だなと、色んな人の仕事を見ては感じていました。
しかし、営業所に配属され1ヶ月ほど経ち、 あることが疑問に思うようになりました。
どうして先輩たちは家に帰らないんだろう。
元々、会社の定時は朝の9時から夜の7時と決まっており、 最初の頃は定時になったらすぐに帰れたので、先輩たちが何時まで残っているのかは与り知るところではなかったのですが、段々と仕事を覚えやれる事が増えると、当然、先輩のサポートして残業する事が増えてきました。
疑問に思ったのは、残業1時間程度して夜の8時頃の事務所内の景色です。
どの先輩も誰一人帰ろうとはしません。
比較的忙しい月末であれば、夜の8時に誰一人帰ろうとしなくても別段驚くわけではないのですが、 あまり仕事のない月初であっても、誰も帰ろうとはせず、それどころか夜23時頃になってもなぜかトークが鳴り止まない 事務所のLINE。事務所内で仕事もせずに遊んでいる先輩たちの写真。
さらに私の会社ではインターネット上にスケジュールが管理されていて、社員の人がそれぞれみんなのスケジュールを確認できるようになっているのですが、ほとんどの先輩が休みの日に仕事をしているのです。
営業職だから売り上げのために休日返上するのも何となく分かるのですが、根本的におかしいと本能が否定していました。
そして日が経つにつれ疑問から、嫌悪に変わっていくのがわかりました。
先輩達は人間性としてはとても尊敬していますし、会社自体がまだ創立してから長くないため、勤務時間が長くなってしまうのも、なんとなく分かるのですが、それでもどうしてもそこの価値観が自分の生き方と合わなかったのです。
彼らは当たり前のように人生を仕事に捧げていましたが、私はどうしてもその考えが出来ず、日々ストレスを溜め込んでしまいました。
好きでもない仕事に自分の時間を無駄に費やすのが嫌で嫌で仕方がなかったのです。
そして次第に、自分たちの残業時間も増え始め、毎日ではないですが残業で夜の9時を越すことも増えてきました。
残業時間が増えるにつれ、ストレスも増えていき、
「これが世の中の当たり前なら、もう普通のレールから外れてもいい」
さながら世界に絶望し闇落ちする前の主人公みたいですね。
そして、今まで当たり前だと思っていた大学を卒業してからの、会社に就職の道から、会社に属さないフリーランスの道を歩んで見たいと考え始めました。
そんな事を考えつつ、2ヶ月ほど営業研修を受けていましたが、朝の通勤列車では毎日のように「新卒 退職」「仕事 やめたい」というワードでサーフィンするのが日課でした。
さらにその頃には、退職代行と言う第三者に退職の意を伝えてもらうという、奇妙なサービスにも手を出そうと考えていた時期もありました。
手、出してました。
結局、会社の概要を打ち込むのが面倒臭くなって利用はしなかったのですが、思ったより早く対応してくれたので、いい気分転換にはなりました。退職を考えている人はとりあえず連絡だけしてみるのもいいかもしれませんね。
そんな感じで毎朝ストレスでお腹を壊し、最初は元気だった6月も、7月8月と月を重ねていくにつれ、 次第に笑顔が作れなくなり、毎朝先輩たちに心配される日々を送っていました。
それでも会社に行かなければならない。お金のために。生きるために…
「なんのために生きてるだっけ?」
お金?名誉?世間体?家族?恋人?
思い当たる要素を全て思い浮かべましたが、どれも生きる理由には値しませんでした。あと私に恋人はいませんでした。
だけどただ一つ。
たった一つだけ、「今死んだら絶対後悔する」という気持ちだけは確固としてありました。
だから私は「生きる」ためでなく「死ぬ」ために辞めることを決心したのです。
後悔しないで死ぬために。
この気持ちが今でも私の気持ちを高ぶらせ、そして生きる理由なのです。
辞める決心をした8月の頭。
私は事務所の店長に辞めたいという気持ちを伝えました。
店長は最初驚いてはいましたが、自分の若い頃もそんな感じだったと大人の対応をされ、とりあえず8月の間は頑張ってみようか諭されました。
その間、今まで定時から1時間前後残業していましたが、店長の配慮でほぼ定時で帰れるようになったり、社員の人たちも無意味に残らせないで早めに帰るように呼びかけるなど、様々な業務体系が改善されていきました。
しかし、一度辞めたいと思ってしまった私は、もはや業務時間の改善程度では止まらない。止まれない。頼む、止まってくれ…!!!
止まれませんでした。
そして約1ヶ月後、社長との面談で辞めたい気持ちは変わらないと伝え、そのまま退職という流れで私は会社を辞めました。
円満退社というより、私の無謀さにお手上げ退社という感じでした。
けれど、社長を含め店長も課長も他の先輩方も、自分が本当にやりたい事をやるのが一番だからと、無理やり引き止めることは一切なかったので、本当に良い人たちだったと辞めた今でも思います。
こうして最終的には勢いで会社を辞めてしまった私ですが、もちろん後悔はしていません。まだ3日しか経ってないしね。
これからはフリーのライターとして仕事を探しながら、我武者羅に生きていきます。
全ては後悔しないで死ぬために。
今、仕事を辞めたいと悩んでいるあなたに
そんな感じで仕事を辞めた私ですが、今は絶賛求職中のニートに片足突っ込んだ状態です。
他のサイトの皆さんは「仕事辞めたけど月収50万!」とか「1日3時間の作業で20万!」だとか言っていますが、私はリアルに0円。
これから色んなものに手を出して、自分が後悔しないで死ねるための生き方を模索していきます。
このサイトの趣旨はそんなところです。
今、仕事が辛くて仕方がない方、やりたい事があるのにできない方、色んな思いを持ってこのサイトに訪れたかと思います。
私みたいな社会の社の字も知らない若造が、掛けられる言葉なんて一つもないので何も掛けるつもりはありません。
ただ、「こんな奴でも生きているんだな」って蟻の観察日記のように読んでいただいて、「よし私も頑張ってみるか」と思っていただけたら死ぬほど嬉しいです。
それともし、もしですよ?こんな私に少しでも可能性を見出してくださるのであれば…
仕事をください。
それでは